凹村戦争
久しぶりの読書.
率直な感想として,好きな作品です.何が好きかというと,なんとなく全体的な雰囲気が好き,としか言いようがないなぁ.でもこれは僕にとって重要な要素です.この作品がすごい良作かどうかは知らないけれど,好みの作品だということ.
もう少し具体的に触れるなら,絵のタッチは割と好みです.そもそも購入したのが,表紙の絵に惹かれてだったので.お話は,読んだ内容そのままを受け取るタイプの人は,よくわからんという印象を持つのかも知れない.
ただ,なんとなく,この本自体に流れる空気というか,不安感,期待感みたいなものが,どこか心細くて惹きつけられるところがありました.あくまで,なんとなく.でも心地よい.
そういえば中学時代,国語の先生に「君はなぜ宿題をしてきたのか?」と問われた事がありました.その時,「なんとなくです」と答えたら,「なんとなく」という言葉についてひどく引っ掛かる事があったようで,そのまま話が脱線していったという事がありました.
なんとなく.
この「なんとなく」という感覚,好きなんですけどね.どうなんでしょうね.それじゃ駄目なのかもしれないけれど.でも,「なんとなく」という感覚を大事にしたいなぁ.