Ray Bryant


特にこれといったこともないんですけど,1月の初め頃にいろいろなブログでやっていた,私とJAZZとの出会い,というのをやってみようかと思いました.すっかり乗り遅れた風味ですが,それがまたよし.

で,最も好きなプレイヤ.それがRay Bryantさんです.

軽音に入って間もない頃,某先輩から借りたCDの中のひとつに,彼がトリオで演奏している『Prestige』というアルバムがあったのが出会いです.他にも,いろんな人から名盤だよと言われるものを何枚も借りて聞いたのですが,どれもぴんと来なくて,うーん,と唸っていた事を思い出すのですが,このCDは違っていました.

1曲目の『Golden Earrings』.これに極めつけにやられたように思います.何回も何回も繰り返し聞き続けましたねー.今でもよく聞きますし,いろんな人のいろんな演奏を聞いてきたあとでも,相変わらずぞくっとします.言葉で表現したいのだけれど,そしてそろそろ少しは表現できるようになったかなと思ったのだけれど,まだ無理なようです.この演奏を聞いて感じるものを表現するには,まだまだ何かが自分に足りない.今書いても,もっとこう言いたいことを書けない気がするので,書きません.是非聞いてみてください.

実はこのアルバムの他の曲も,どれも本当に好きです.よく彼の代表作だ,他の作品よりも飛び抜けていると評されているのを見ますが,そうなのかもしれないと納得します.それぐらい,自分的に名盤です.またこの盤は,最近発表されている盤よりも,どこかセンチで細い(芯がという意味ではなくて)ものを感じます.切ない.

先に挙げた盤以外では,彼に対する印象というのは割と似通っています.『とっても幸せ』だなぁと感じます.豪快な笑顔を浮かべながらピアノを弾く彼を想像します.ちょっとファンキィなブルースをよく演奏してるんですが,多分,その演奏を間近で聞くことができれば,彼らも自分も,楽しくてにやにやして仕方がないんじゃないかなと.顔の筋肉がつりそうなぐらいに.

まだ彼の姿を生で見たことがないので,元気でいるうちにお目にかかりたいと思っているのですが,かなうといいなぁ.

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とまぁ,これが私とJAZZとの出会い,というところだと思います.とっても幸せです.