板橋文夫


板橋文夫ソロライブ@神戸島田ギャラリーに行ってきました.


板橋文夫氏は,敬愛するジャズピアニストのひとりで,CDを聞いているだけで,きゅーっとなってしまいます.


でライブ.開場の時間にちょうど行くと,8番目ぐらいだったのですが,最前列に座ることができました.アップライトピアノだったので背中を見る形なんですが,ほとんど真横から見る席で,1メートルぐらいのところ.手なんかばっちり見えたし,どの音を弾いてるかまで見ようと思ったら見られた感じです.


しかし.




激しい,熱いライブでした.ドラムもないし,アンプもない,生ピアノ(とほんの少しのパーカッションと鍵盤ハーモニカ)だけだったというのに,あれだけ迫力が出るものかと.


タッチが激しいという次元ではなくて,本当にピアノを壊すか,自分の手が壊れるかぐらいの勢いで,鍵盤を殴っていました.椅子から立ち上がって弾いたり,拳でたたきつけたり.某先輩が,ピアノは打楽器だ,といっていましたが,打楽器でもこんなに叩くと……というぐらいに.案の定,1stセット終了後,下の方の鍵盤のひとつが沈んで戻ってこなくなってました.セットの間の休憩が,本当に息を整えて休憩をするためにあるのだなぁと思った.ピアニストでこういうの,見たことがなかったです.


それでも,音が不思議に綺麗でした.隣の鍵盤も一緒に,道連れに弾いてしまったりするのに,なにか心地よい響きをしてました.


曲目の方も,I Mean Youといったものから,オリジナルの渡良瀬やグッドバイまで聞かせてもらって,大満足.グッドバイのテーマを弾いている時には,近くにいたおばちゃんは涙ぐんでました.なんて綺麗な曲.



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色々.


見て良かったなぁというものが多くありました.思うところとかもたくさんあるのだけれど,それはそれでもうしばらく熟成させて,何かの機会に出せればいいかなぁと思ったりします.


それにしても,やっぱり,長い間,ピアノを弾き続けた人の演奏を聞くのは幸せですね.