選挙感想


選挙行ってきまして,夜は研究室に泊まる傍ら選挙特番も色々見ていました.

感想としては,ちょっと予想外な展開ですよね.びっくり.というところでしょうか.



案の定,小泉選挙手法について,野党およびマスメディアは批判しがちですね.でもそれを煽っていたのはマスメディアですから,そんな事いう筋合いあるのかなって気もしました.



誰だったか印象的な事を言っていたのが,「小泉さんは,『誰が何というと郵政民営化をやる,改革を進めるんだ.そのために総理大臣になったんだ』という確固たる信念を持っている.一方,岡田さんはどうだったのか.何がしたかったのか伝わらなかったんじゃないか」というようなコメント.それはそうだなぁと思いました.

メディアや野党側から,選挙の争点を一つに絞る事に批判が出ていますが,民衆はそれほど賢くないし,それほど馬鹿でもないと思うのです.

まず,そんなにも広範囲に争点を広げて,色々な主張をしても,それを全部トータルで把握し判断できるほど民衆は賢くないと思います.もちろん,色々見たり聞いたり調べたりもするとは思うのだけど,各党それぞれに主張してるわけで,それらを全部判断材料として集めてさぁどこにしようと考えたとき,冷静に判断できるような一般人はほとんどいないんじゃないかなぁ.

だからといって,メディアや野党が「人気投票」と称して,そんな事ではいけないと非難しがちですが,ただの人気投票になるほど民衆は馬鹿ではないとも思うのです.小泉人気がなぜ起こっているのか,なぜ岡田人気じゃないのか.

結局,民衆が判断材料とするのは,やっぱりその人のパーソナリティじゃないのかと思うわけです.この人は何か説得力がないとか,言っている事がとてもわかりやすいとか,何かやってくれそうだとか,そういったものなのではないかと.派手にやってるから受けがいいというよりは,やっぱり小泉さんに期待した人が多かった,そういうことではないかと思います.

政策全部を判断はできないけれど,その代わりに「人」で選ぶのだと思います.白紙委任だと言われるが,結局それが本当に悪いことだとは思えない.選挙前の候補者が言っている主張で選ぶと,綺麗事や建前がいっぱり入ってるわけですから.

そういう意味で,今回は民主党に期待できた人が少なかったんじゃないのだろうか.自民党だったら少なくとも郵政民営化はやってくれます.郵政民営化をやってくれるのなら,その先にも何かやってくれると期待することができる.けれども民主党の主張はいまいち見えてこない.今が政権交代の絶好の機会だけど,本当に民主党でいいのか.



といった事を選挙前は考えて,投票をしてきました.


おお,散文.こういう主張はなかなかまとめにくいですね.文才が足りない.いや練習が足りないだけか.


あと,民意民意って言うけど,国民の意見なんてミリオネアのオーディエンスみたいなものなのに.専門の知識なんて何も無しで投票しているんだし.あんまりあてになんないですよねー.と言っておいてみる.