インターネット


興味深いニュースがあったので,インターネットについて考えてみる.

ニュースというのは,2ちゃんねるセンター試験の問題漏洩か? というやつです.まぁ問題がずばっと出たわけではないので点数に影響はないのですが.むしろ,一部の教科書に掲載されている文章を問題として出した,というほうが直接的に問題なので,もっと毅然とした態度で批判する必要があるとも思うのですが.

それは今回はおいておいて.ことあることごとに槍玉に挙げられる2ちゃんねるですが,ここはまさに良いところも悪いところもびっしりとあるスポットだと思います.しかしながら,いつもテレビや新聞でとりあげられるのは悪いところばかりですね.もっと良いところに注目して報道することで,有益な利用ができるようになるのではないかとも思いますが,そういった報道は全く聞いたこともありません.またインターネット自体,あまり良い印象を与えるような報道をしない傾向を感じます.

なぜだろうかと考えると,ひとつ思いつくのは,従来メディアにとって,インターネットという媒体は,自分の立場を脅かす存在であるということ.最近は地震速報なんかも迅速化されてきましたが,2ちゃんねるなどでは,まさに即座に各地のユーザから揺れの情報が書き込まれたりします.ニュースにしても,翌日の朝刊に掲載される記事を,その日のうちにインターネットで閲覧することができます.速度に関して言えば,インターネットは間違いなく従来メディアを凌駕しているでしょう.

また,情報の種類でも,画像や動画も十分に利用することができますし,新聞のように紙を使うこともありません.テレビほどの高画質の動画を長時間,というのは難しいかもしれませんが,それも時間の問題ではないかと思います.

情報の発信が双方向であることもよく挙げられる特長ですが,発信者も24時間いつでも発信することができ,受信者も発信された情報をいつでも好きな時間に受けることができることも非常に大きな特長ですね.また,受信者は検索エンジンなどを使用することで,自由に好きな情報を検索し集めることができます.従来メディアだと,メディアが発表する情報しか手に入らなかったわけですから,これも大きい.

とメリットを書き上げるといくらでもあります.しかしこれらは,従来メディアにとってはデメリットとなる情報ですから,おそらく,そういった報道はなされないでしょう.多く抱えている問題点を指摘するというスタンスから抜けられないと思います.

問題点は,情報の精度だとかいろいろありますので数え切れないのですが,そんなことは誰でも理解できることだし,インターネットという媒体においては,自身を批判する情報もありますから検索して集められるでしょう.

さて,そういった中,今後のメディアの方向はどうなるのでしょうか.とりあえず,TVは数うてば当たるということができないわけなので,洗練された極上のコンテンツを提供して欲しいと思いますね.娯楽でもなんでも.

新聞は,どうなるかわかりませんね.印刷もどんどん新たな技術が開発されていますので.近い内に,何も書かれていない特殊な紙を各家庭で用意して,コンテンツはダウンロードする.それが特殊な紙に表示(印刷)される.紙は再利用が可能で,やぶれたり汚れたりするまではずっと利用できる.そんな形になっていくんじゃないかと思います.僕自身がそうなんですが,やはりディスプレイで文字を読むよりも,紙に印刷された文字の方が読みやすいと思っていますし,そうだという人もたくさんいるため需要はあると思うのです.

あぁなんだかまとまらなくなってきましたが,最初の主旨を思い起こすと,要は付き合い方です.上手く使えばとっても有益なインターネットを,問題点だけをちくちく指摘して,無駄にするということをあらためるべきだと思います.重要なのは,批判するその内容にも質が必要だということ.闇雲に非難するだけなら誰でも簡単にできるのです.そうならないように,もっと深く腰をすえて,現状のちょっとした変化に大きく揺さぶられることなく,じっくりと良い方向を見つけていくことが大事なのでしょうね.