はじめの一歩


今日は,久しく手にした本を読んでいました.ボクシングではありませんよ?

秋田禎信 魔術師オーフェンシリーズ 富士見ファンタジア文庫

これは,このあたりのファンタジィで,初めて読んだものです.割と長く続いているので,後半に評価が悪くなる向きもありますが,序盤は間違いなく良作だと思われます.実際によくできていて,とても面白いです.

あまりこういう方面の本を読まない人は,例えば出版社や,本の装丁,書店での販売位置などから,まったく敬遠される人もいると思います.まぁそれに関しては言及することをやめるとして,とりあえずこの本を読んで面白いと思ったことを記しておきます.

さて,でこれが何かとゆーと.

何でも,自分の最初の一歩になったものというのは,思い入れがあるなぁということ.少なくとも自分は,ですけど.そうでもない人もいるんだろうなぁ.

特に,初めてだからという衝撃だけでなくて,その最初の一歩が素晴らしいものだったりすると,それはまぁ大変ですね.すっかりはまってしまうことでしょう.




僕は素晴らしいなぁと思うものを手にして,それを消化すると,とてもうれしくなって誰かと共有したくなります.多くの場合はこのレベルで,それで例えばこの日記や,口コミでオススメするんですが.それを超えるレベル(より素晴らしいというわけではないけれど)になると,むしょうに淋しい気持ちになってしまいます.空虚なイメージ.俗に言う,胸が張り裂けそうな,感じ.

そういう気持ちはどこからくるのかなぁと考えてみる.別に,終わり方がとても哀しかったり,何かを問い掛けていたり,そういったものであるとは限りません.ハッピィな終わり方のものでも,そうなることがあります.では何だろう.

結局は,自分への戒め,みたいなものかもしれません.と考えています,今のところ.

どういうことかというと.多分はじめは,作品が素晴らしいなぁと思う気持ちがあって,それが,この作者はなんて素晴らしいんだろう,という風に変わっていくんだと.その後にくるのは,自分との対比です.なぜ対比するかというと,同じ人間であるから.自分とは違った生き方をしてきた人が,こんなにも自分をひきつけるものを創作していて,あぁ自分は何もできないなぁという感じ.そして,なんだ,自分ができないのではなくて,努力もしていないし,そもそも真剣にやろうとしていないじゃないか,という気持ちになります.そこが終着点.

これがあっているかどうかはわかりませんが,今のところの解釈を認めておくことに.



ということで,ちょっとあまりにもくだらない話だったので字を小さくしてみる.

さて話を戻すと,やはり自分にとって初めてのものの衝撃はすごいなぁということ.しかもそれが,久しぶりに思い出したように手にとってみたときというのは,あらためてという感じになりますね.そういう意味で,いろんな物事に新たにチャレンジしてみたい気が,それも自発的なものばかりではなく,他人にすすめられて始めることもいいな,と思いました.うふふ.