天空の城ラピュタ


大好きなんです.


毎年のようにテレビ放映されるものを,ほとんどかかさず見てしまいます.一言では語れないほど,絵が十二分に綺麗で,色も綺麗で,音楽も素晴らしくて,どのシーンも素晴らしいのです.思わず大きな字を使ったりしちゃったりしまいました.てへへ.

そして,見るたびにどんどん良さや面白さを発見してしまって,見れば見るほどどんどん満足度のあがる映画.これはもう,どうしようもありません.べた褒めです.

最近は音楽活動の方にウェイトがかたよっている生活のためか,特に今回は音に気を使って映画を楽しんでいました.先の日記でも書いたように,映画音楽というのがとても大好きなもので,そして久石譲氏も大好きなもので,それが抜群に発揮されているこの映画も大好きなのです.もののけ姫前ぐらいまでの宮崎アニメは本当に好きです.

単純にその曲だけを取り出して聴いても素敵なんですが,その曲がその曲たる所以というのは,やはり映像があって,ストーリィが展開して,その中であるために生まれというものだと思うのです.そして,その中で音楽が主体となっているわけではなくて,ひとつの重要なエッセンスとなって映画が素晴らしくなりたつ,そういうものが好きなのです.

いつも映画を見ていて思うのは,まったく音楽も声も効果音もない,無音の空間がどれだけ効果的かということ.何か音がなっているのが当然だったのに,突然,すべての音が消えたときのギャップ.ぞくっとするものがあります.

そして,宮崎アニメでいつも感服するのは,引き際の上手さですね.千と千尋の神隠しでも,引き際には感服しました.うまく口ではあらわせないのですが,ただすべてが解決して,ハッピーエンドであるということだけではなくて,すーっと糸が張ったままするりと抜け出すような.なんというか不思議な感覚です.




それにしても,いい映画でした.生きている間に,これよりもいいなぁと思える映画が現れるのだろうか.もし現れたとしたら,それはさぞ幸せなことですね.だって,これよりもいい映画を見ることができるのだから.