音楽をする


大学で軽音楽部に入ってジャズというものを始めたわけなんですが,実はそれほどジャズという音楽がどういうものかわかっていないし,一辺倒に傾倒しているわけではなかったりします.ただ,そういう環境で音楽をやりはじめたものですから,バンドだとかはジャズの方にほとんど含まれるような形でやっています.勿論,大好きな音楽であるということは間違いないのですが.


そもそも,他人に聞いてもらう機会のある音楽をする,という行為自体が軽音楽部に入ってからなので,スタートが受け身なんですね.だから,その枠組みから離れると,途端にどうやって音楽をやればいいのかがわからなくなってしまいます.勿論,ひとりで家でピアノを弾いて楽しかったりするのは容易いのですが.


軽音楽部でもアウトローな存在であり,自分ではやりたいように好きなようにやっているわけなんですが,一番やりたいなと思う音楽のジャンルをあえて言うならば,映画音楽,と言うべきでしょうか,そういうのがやりたかったりします.サウンドトラック.そういうものがやりたいです.割と壮大な構成でありながら,音楽自体が完全に主役なのではなくて,聞きながら別の何かがあるもの──それは映像であったり,あるいはただの思考であったり.それでいて,ちょっと物悲しい,寂しげなもの.音数が少ないもの.個性の主張が全面に出るのではなくて,全体の調和がより全面に出ているもの.不協和音ではなくて,自然と融和しやすいもの.


そういうものができればいいな,と妄想しています.ふむむ.